産卵場所作り
アオリイカの産卵場所をみんなで作りました!!!
GWスペシャルイベントで2019年4月27日、室津漁港にて、環境の変化により産卵する場所が少なくなってきているアオリイカの為に、安心して卵を産み付けることができる場所、柴(しば)をみんなで作りました。
木を切り、おもりにむすびつけ、船に積み込み、たくさんの柴を海に投げ入れました。
アオリイカが卵を無事に産みつけに来るでしょうか。
アオリイカ物語のはじまりです。
たまご
卵を産んでくれた!!!
2019年5月8日、約10日前に沈めた柴にたくさんの卵がついていることがダイバーにより確認されました!!
ぷにぷにの真っ白の卵!!
これから「むろと廃校水族館」の協力の下で、ハッチアウト(孵化)するまでの様子を観察したいと思います。
ハッチアウトまでにかかる時間は個体によって様々。
一般的には20日前後といわれているそうですが60日もかかる個体も。
いつ産まれるのか楽しみです!!!
すくすく成長中!
枝豆のようにぷくっと!!!
むろと廃校水族館での5月21日の卵の様子です。
変化が現れてきました!!
房の周りに付いている茶色いのは、珪藻だそうです。
はじめは真っ白で中の様子がうっすらとしか見えない状態でしたが、透明になり、中がハッキリと見えるようになってきました!
1つ1つがぷくっと大きくなり、さらに中に小さい丸が見えます。
それがアオリイカの赤ちゃんの身体です。
もう少し大きくなってくると、目も確認できるようになるそうです。
成長が楽しみですね!!!
順調に育っております!ハッチアウトが楽しみ!!!
かわいい小さなアオリイカの赤ちゃんが無事に生まれますように・・・!
産まれました!!!
かわいい赤ちゃん誕生!!
2019年5月28日 第1号のアオリイカの赤ちゃんが産まれました!
写真では少し分かりにくいのですが、もうしっかりとイカの形!!
まだまだこれから続々と産まれる予定です。
むろと廃校水族館スタッフによりますと、水槽の中でも、きれいな海水が当たっている場所の卵の成長が特に早いとのこと。
まだただ白い丸の卵もあれば、形がしっかりと分かり、あとは出るだけ!準備万端!というような卵まで観察することが出来ます。
ふわふわと水槽の中を漂う姿は、クリオネのようです!よく見ると、身体の模様も確認することが出来ます。なかなか実際に見ることのできないアオリイカの赤ちゃん!ぜひ、むろと廃校水族館に足を運んでみてくださいね!!
続々と!!!
どんどんハッチアウトしています!!
2019年5月29日 昨日は数匹でしたが今日は10匹以上泳いでいました。
白色だったり、茶色だったり・・・
興奮状態にあったりすると色が変わるそうです。
ふと、どのようにしてこの膜を破って出てくるのだろうと思い、水族館スタッフに聞いてみると、なんとスミを吐いて、破るそうです!あんなに小さな身体でもスミをちゃんと吐くんですね!
残念ながら、飛び出す瞬間は見ることが出来ていませんが、もしたまたま見ることが出来たらラッキーですね。
約1週間ほどかけて続々と産まれる予定です。
ずーっとみていられるような、愛らしい姿。
イカは水槽で育てるのは非常に難しいらしく、展示が出来るのもあと数日です。
この小さなイカは自然界でも生き残るのはとても難しいそうです。
卵の周りには、イカの天敵の魚たちが、まだかまだかと産まれてくるのを待っているのだとか。
ですので、私たちが普段、口にしている大きさまで成長することは、本当に奇跡に近いということが分かりますね。
海へ
旅立ちました。
4月の27日に産卵場所を作ってから約2か月...むろと廃校水族館の協力のもと、赤ちゃんが無事に産まれ、たくさんの方々になかなか目にすることのできないアオリイカの赤ちゃんの姿を見ていただくことが出来ました!!
残念ながら、水槽での飼育は困難で、赤ちゃんから大人になるまで展示をすることはできません。
中には産まれてすぐに死んでしまう赤ちゃんや、うまく孵化することが出来なかった赤ちゃんもいました...
このまま水槽の中にいると全滅してしまうので、赤ちゃんたちは、海へ帰ることになりました。
海にはたくさんの天敵がいます。これからイカたちは厳しい自然の中で生きていかなければなりません。
そして大きくなり、今まで天敵だった魚を捕食するほどの大きさまで成長し、産卵の季節にまた私たちが作った産卵場所に戻ってきて、卵を産み付け、新たな命が産まれる。そんなサイクルがこれからも続いていき、室戸の海がいつまでも豊かでありますように...